毎月1回、FMみはらの増原局長が綴るマニアックなコラム。
ダンディーでハイセンスな局長のプライベートや偏った趣味嗜好、FMみはらの情報をお届けしています。
音楽映画と渋谷陽一
〜ラジオが教えてくれたネブラスカ〜
クイーンを題材にした映画『ボヘミアン・ラプソディ』以来、実在のミュージシャンを主人公にした伝記音楽映画がたくさん制作されるようになりました。エルトン・ジョンの『ロケットマン』、ボブ・ディランの『名もなき者』などがその代表です。
近年の伝記音楽映画ですごいなと思うのは、「俳優が実際に歌い、演奏している」ケースがあることです。昔なら「そこはアフレコで」となったところを、俳優が練習を重ね、プロ並みの歌や演奏に仕上げています。映画『名もなき者』では、主演のティモシー・シャラメが見事な演奏と歌を披露しています。これはコロナ禍とストライキによる撮影延期のあいだに、演奏技術を磨く時間ができたためだと聞いています。ものまねではなく、演技の延長線上でボブ・ディランのように歌い、ギターを弾き、そのリアルさが絶賛されました。私も大好きな作品です。
この秋、アメリカ・ロック界の“ボス”、ブルース・スプリングスティーンの映画『孤独のハイウェイ』が公開されます。スプリングスティーンの作品の中でも特に内省的なアルバム『ネブラスカ』の制作過程を描いた映画です。『ネブラスカ』がリリースされた当時、私は中学生でした。歌詞の内容が重く、深いこのレコードをラジオで紹介してくれたのが、音楽評論家の渋谷陽一氏です。彼は歌詞を読み上げ、わかりやすく解説してくれました。
何度も同じことを書いてしまいますが、ラジオで音楽を聴くというのは本当に素晴らしいことです。渋谷陽一氏は残念ながら今年亡くなられましたが、『ネブラスカ』を紹介してくれたあの放送は、今も私の記憶に鮮明に残っています。あのような放送を作ることができたら、本当に素晴らしいと思います。
映画「孤独ハイウェイ」については以下より
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/springsteen
局長プロフィール
増原進(ますはら すすむ)
三原市出身の50代。
2018年に広島県三原市に開局したコミュニティFM『FMみはら』の局長。
三原市民の生活に寄り添った放送を目指し、日々、自転車で取材、会議、営業に奔走し、時にはスタジオに入ることも。
地元企業CMのシナリオも書く。たまに自らも出演し、声色を使い分け、様々な役を演じることができる。その声にプロのベテランパーソナリティですら「七色の声を持つ局長」と呼び、リスペクトを得ている。
「お昼は自分で7日前に作った(冷凍)カレーをチンして、局内にカレー臭を漂わせる」「散髪で、上を1.5センチ、横を3ミリと注文したが、逆に上を3ミリ、横を1.5センチにされてしまい、結果的に丸刈りにした」など、ネタは枚挙にいとまがなく、それを放送でリスナーさんにイジられることも多い。
映画や音楽にも造詣が深く、節約料理が得意。最近ハマっているのは「たまごサンド」。
生粋のカープファン。実は最近までマツダスタジアムへ行ったことがなかったのだが…2023年8月、ついに初観戦を果たした。
(MJ編集部)


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