20代半ばだった店主が、1977年(昭和52年)に港町で始めた喫茶店は、今も変わらず、正統な純喫茶の雰囲気が漂う。味わい深い煉瓦の壁、少し明るさを抑えた照明。そして、おひとり様が多いせいか、静かな店内。熱いコーヒーと共に、みな自分だけの時間を過ごしているようだ。
パンを使ったメニューでバリエーションを作っているというフード類の代表は、トースト、サラダ、玉子、コーヒーのモーニングセット。モーニングという名だが、何時でも注文ができる。ピザトーストやトーストサンド、サンドイッチのセットなどはボリューミーで昼食にちょうどいい。この日のサラダにはメロンがイン。プチ贅沢だ。
コーヒーはペーパードリップで淹れるのがこだわり。創業した当時の三原市内の主流はサイフォンだったそうだが、東京ではペーパードリップが主流となっていた。それを三原に帰ってくるまでは、東京の百貨店で勤務していたという店主が、三原で導入したという。
「企業城下町と言われた時代は三菱や帝人の営業職の方や、高校生のお客様が多かった。今はおひとりやご夫婦で来店される方が多く、そういう面では昔と様変わりしましたね」と店主。時代の遷り変りと共に客層は変わろうとも、イソップの味や雰囲気を必要としている人が多くいることには変わりはない。
店舗情報
住所 | 三原市港町1-7-25 |
電話 | 0848-63-4926 |
営業時間 | 8:30~18:00くらい |
定休日 | 日曜・祝日 |
駐車場 | なし |
コメント